物価連動国債とBEI

基本情報
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物価連動国債とは

物価連動国債は、元本が物価に連動して増減する国債で、普通国債は元本は固定されているため物価が上昇すると目減りするが、物価連動国債にはこのデメリットがない。物価が下落すれば想定した利息を受け取れないが、平成25年度以降に発行されている物価連動国債では、元本保証(フロア)があり。償還時の連動係数が1を下回る場合には、額面金額で償還される。なお、利息にはフロアの効果はない。また、連動する物価は生鮮食品を除く全国消費者物価指数(コアCPI)である。

(参考)財務省:物価連動国債の商品設計

ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)

ブレーク・イーブン・インフレ率は予想インフレ率(期待インフレ率)のこと。物価連動国債の利回り(実質金利)と10年利付国債利回り(名目金利)の差が期待インフレ率とほぼ同じと考えられる。
・期待インフレ率≒名目金利-実質金利
「名目金利=実質金利+期待インフレ率+リスク・プレミアム」とリスク・プレミアムを加えることもある。
(参考)財務省:BEI推移

物価連動国債の注意点

額面で100万円分を購入しようとしても、実際の投資額は発行価格で購入することになる。発行価格は10年間の物価上昇率を盛り込むため、たとえば発行価格ベースで105万円であれば、保有時の利息を、物価が上昇しなければ5万円以上受け取らなければ損となる(税金を考慮すると損益分岐点は上がる)。元本保証(フロア)は額面額なので、注意が必要である。
また、物価上昇はせず金利だけが上昇する場合、元本が増えず(減り)、債券価格が下がることがある。

他サイトの解説

SMBC日興証券
PIMCO
野村証券
大和証券:物価連動国債ファンド
みずほ総合研究所
日経新聞

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