[統計]「年齢階級別の入院日数」から医療・がん保険を考える
さまざまなデータをもとに入院日数と医療保険について考えていきます。厚生労働省では「医療給付実態調査」を行っており、傷病別に入院日数や医療費を算出することができます。傷病のうち、年齢階級別の入院日数がおおむね10日以上のものを抜き出しグラフにしました。
[特徴]年齢階級別の入院日数の特徴
「統合失調症、統合失調型障害および妄想性障害」や「脳血管疾患」、「骨折」などは高齢になるほど入院日数が長く、一方で「糖尿病」のように年齢階級別に大きな差がないもの、「悪性新生物<腫瘍>」のように若い人ほど入院日数が長いものが見られます。
[考察]入院日数から考える医療・がん保険
一般的に高齢になるほど入院日数は長くなりますが、傷病によっては若い人ほど入院日数が長くなるものもあります。これだけで医療・がん保険の必要性が高まるとは考えられませんが、原因や理由などがわかれば判断材料になるかもしれません。
この記事で使用した統計データ(医療給付実態調査)の紹介
医療給付実態調査の概要
出典 | 厚生労働省 |
統計名 | 医療給付実態調査 |
調査目的 | 医療保険制度加入者の受診や疾病等の状況を年齢別、疾病分類別等様々な切り口から観察し、医療保険制度の健全な発展のための基礎資料を得ることを目的とする。 |
調査対象 | 医療保険制度の全ての保険者(後期高齢者医療広域連合を含む。)に係る全ての診療報酬明細書及び調剤報酬明細書(医科入院、医科入院外、歯科、調剤)を対象とする。 |
調査時期 | 毎年四半期ごと(3月末日、6月末日、9月末日、12月末日) |
公表時期 | 年度分をとりまとめて、調査年度の翌年度末頃公表 |
備考
- 入院受診延日数は、推計新規入院件数(前月以前に退院した者が当月再入院した場合を含む)と推計平均在院日数(入院の1件当たり日数から算定した平均在院日数)の積に分解できる。
- 入院医療費は、「推計新規入院件数」(入院発生),「推計平均在院日数」(入院期間)及び「入院の1日当たり医療費」(入院単価)の3要素の積に分解でき、さらに、推計新規入院件数と推計1入院当たり医療費(推計平均在院日数に入院の1日当たり医療費を乗じて得た1入院当たり医療費)の積に分解できる。
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