「中小企業に勤める人の入院1日当たり医療費」をグラフ化にしてみた
厚生労働省が公表している「医療給付実態調査」より、入院1日当たり医療費を紹介します。おもに中小企業にお勤めの人は協会けんぽに加入しています。ここでは協会けんぽの統計データから入院1日当たり医療費をながめます。
「医療給付実態調査」の数値は、総医療費です。そのため、このグラフでは「3割負担」としてより実感のわく金額に修正しています。医療費負担は年齢や所得により1割負担や2割負担もある点には注意が必要です。
「中小企業に勤める人の入院1日当たり医療費」からわかること
- 「0歳から4歳まで」の医療費が最も高い
- 「0歳から4歳まで」をピークに、「25歳から29歳まで」減少傾向
- 「25歳から29歳まで」から年齢を重ねるほど増加する
- 「45歳から49歳まで」からは大きな変化なし
「中小企業に勤める人の入院1日当たり医療費」からではわからないこと
- 傷病の種類にる医療費の違い
医療・がん保険の選び方・必要性について
入院1日当たり医療費の平均は15,836円ですが、医療保険の日額はおもに5,000円と10,000円です。いずれの不足していると感じるかもしれませんが、保険ですべてをカバーしようとすると保険料の負担が大きくなります。もちろん保険料の支払いが問題なければ、平均程度の保障を得ることもできます。ただ、個人や家庭が抱えるリスクはほかにもあることも考える必要があります。
またライフステージによっても保険に対する考え方は異なります。子の医療費であれば、夫婦の収入から支払うことができますが、世帯主が病気やケガで働けなくなった場合は、医療費の負担が大きくなります。
- 入院1日当たり医療費の平均は15,836円
この記事で使用した統計データ(医療給付実態調査)の紹介
医療給付実態調査の概要
出典 | 厚生労働省 |
統計名 | 医療給付実態調査 |
調査目的 | 医療保険制度加入者の受診や疾病等の状況を年齢別、疾病分類別等様々な切り口から観察し、医療保険制度の健全な発展のための基礎資料を得ることを目的とする。 |
調査対象 | 医療保険制度の全ての保険者(後期高齢者医療広域連合を含む。)に係る全ての診療報酬明細書及び調剤報酬明細書(医科入院、医科入院外、歯科、調剤)を対象とする。 |
調査時期 | 毎年四半期ごと(3月末日、6月末日、9月末日、12月末日) |
公表時期 | 年度分をとりまとめて、調査年度の翌年度末頃公表 |
備考
- 入院受診延日数は、推計新規入院件数(前月以前に退院した者が当月再入院した場合を含む)と推計平均在院日数(入院の1件当たり日数から算定した平均在院日数)の積に分解できる。
- 入院医療費は、「推計新規入院件数」(入院発生),「推計平均在院日数」(入院期間)及び「入院の1日当たり医療費」(入院単価)の3要素の積に分解でき、さらに、推計新規入院件数と推計1入院当たり医療費(推計平均在院日数に入院の1日当たり医療費を乗じて得た1入院当たり医療費)の積に分解できる。
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