がんによる死亡者数(年齢による変化)をグラフ化してみた
ここでは国立がん研究センターが公表している統計より、年齢によりがんによる死亡者数がどのように変化するか確認します。
がんによる死亡者数(0歳~85歳以上)をながめる
上記のグラフは全年齢をグラフ化したもので、おおまかな傾向を把握することはできます。ただ全年齢の場合、グラフが見にくいため年齢を絞ってグラフ化しました。
がんによる死亡者数(20歳~75歳未満)をながめる
ここまで見ていただいたグラフから、がんによる死亡者数は徐々に増え、高齢者になると一気に上昇していることが分かります。このことは想像どおりではないでしょうか。なお総人口に対する割合が小さい場合、「人口10万人対」としてデータ化されます。
「がんによる死亡者数(年齢による変化)」からわかること
- がんに死亡者数は年齢を重ねるほど増える
- 50歳ぐらいまでは男性より女性のほうが死亡者数は多い
上記に加え、国立がん研究センターがまとめている「がんによる死亡者数の特徴」を紹介します。
- 生涯でがんで死亡する確率は、男性26.7%(4人に1人)、女性17.8%(6人に1人)
- 現在40歳の人が20年後までにがんで死亡する確率は、男性1.5%、女性1.6%
- 2019年にがんで死亡した人は376,425人(男性220,339人、女性156,086人)
- 2017年に新たに診断されたがん(全国がん登録)は977,393例(男性558,869例、女性418,510例)
- 死亡者数が多い部位(2019年)は、男性は肺・胃・大腸、女性は大腸・肺・膵臓の順
- 男女とも、おおよそ60歳代から増加し、高齢になるほど高い。
- 60歳代以降は男性が女性より顕著に高い。
「がんによる死亡者数(年齢による変化)」からではわからないこと
- がんで亡くなるまでの治療費などの医療費負担
がん保険は必要か
データだけ見れば、若いうちにがんで死亡する可能性は、高齢者に比べて低いことがわかりますが、これだけでがん保険が必要ないと判断することはできません。気になるのは亡くなるまでの状況でしょう。できれば次のデータも欲しいところです。
- がんにかかった年齢別の医療費
- がんと診断されてから完治するまでの日数
がんで亡くなる可能性は低くても、がんになった場合の治療費が高ければ心配ですし、完治するまでの日数が長ければ治療費がかさみますので気になります。
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