患者調査の【平均在院日数】と医療保険・がん保険の選び方

医療・がん保険
統計から判断材料を探す

患者調査の「平均在院日数」をグラフ化にしてみた

 厚生労働省が公表している「患者調査」より、傷病種類別の平均在院日数を紹介します。統計データから傷病種類別の平均在院日数を確認し、医療保険やがん保険の選び方を考えます。

患者調査の「平均在院日数」からわかること

 退院患者の平均在院日数を傷病分類別にみると、長い順に「精神及び行動の障害」277.1 日、「神経系の疾患」81.2 日、「循環器系の疾患」38.1 日となっている。「精神及び行動の障害」の内訳は「血管性及び詳細不明の認知症」、「統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害」、「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」であり、特に「統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害」の総数平均が531.8日と長く、65歳以上(1,210.6日)、75歳以上(1,692.2日)の長期入院が目立つ。

 「新生物<腫瘍>」については、総数平均は20日以内だが、「0~14歳」と「75歳以上」の平均在院日数が長めである。また「骨折」による入院も37.2日と長期である。

  • 「精神及び行動の障害」「神経系の疾患」「循環器系の疾患」の平均在院日数は長い。
  • 高齢ほど平均在院日数が長くなる傾向にあるが、「0~14歳」も傷病によっては長め。

患者調査の「平均在院日数」ではわからないこと

一般に入院日数が長くても、手術を伴わなければ、「1日当たりの医療費」は低くなる。しかし「1日当たりの医療費」が低くても、入院が長引けば医療費の負担は重くなるため、注意が必要である。

  • 1入院当たりの医療費

医療・がん保険の選び方・必要性について

「精神及び行動の障害」の平均在院日数は277.1日と長いが、所定の要件を満たせば、高額療養費制度や障害年金の対象となる可能性がある。1年間の収入程度の貯蓄があれば、金銭的な負担を軽減できるが、それでも資金不足になる可能性はある。どの程度、長期入院に備えるかは人によって異なるが、できれば用途の範囲が広い、現金なども準備しておいたほうがよいでしょう。

この記事で使用した統計データ(医療給付実態調査)の紹介

医療給付実態調査の概要

     

出典厚生労働省
統計名医療給付実態調査
調査目的医療保険制度加入者の受診や疾病等の状況を年齢別、疾病分類別等様々な切り口から観察し、医療保険制度の健全な発展のための基礎資料を得ることを目的とする。
調査対象医療保険制度の全ての保険者(後期高齢者医療広域連合を含む。)に係る全ての診療報酬明細書及び調剤報酬明細書(医科入院、医科入院外、歯科、調剤)を対象とする。
調査時期毎年四半期ごと(3月末日、6月末日、9月末日、12月末日)
公表時期年度分をとりまとめて、調査年度の翌年度末頃公表

備考

  • 入院受診延日数は、推計新規入院件数(前月以前に退院した者が当月再入院した場合を含む)と推計平均在院日数(入院の1件当たり日数から算定した平均在院日数)の積に分解できる。
  • 入院医療費は、「推計新規入院件数」(入院発生),「推計平均在院日数」(入院期間)及び「入院の1日当たり医療費」(入院単価)の3要素の積に分解でき、さらに、推計新規入院件数と推計1入院当たり医療費(推計平均在院日数に入院の1日当たり医療費を乗じて得た1入院当たり医療費)の積に分解できる。

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