住宅ローン控除は具体的に何を控除されるのか?

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住宅ローン控除のメリットがいまいち分からない人のために、ざっくり解説します。

住宅ローン控除は具体的に何を控除されるのか?

「控除」は差し引くことですが、何となくお得に感じているだけで、具体的に何をどこから引かれるのか、ご存知でしょうか。多少の誤解は覚悟して、分りやすく解説していきます。

給与収入から税金が計算されるまでの流れ

会社が給与を支払ってから様々な控除がされ、税金額が決まり、残った額が手取り額です。給与の支払いから受け取りまでの流れを解説します。

・給与収入-給与所得控除額=給与所得
・給与所得-所得控除額=課税給与所得
・課税給与所得✕税率=所得税額
 ※この式を見て諦めないで!

大きく分けて、このように計算されます。
まず、全体を見ると、「給与所得控除額」や「所得控除額」を差し引いていることが分かります。冒頭の「給与収入」に税率をかけるより、差し引いた方が税金額は低くなることはご理解いただけるでしょう。大雑把に言いますと、色んなものを引いて残った額に税率をかけます

「給与所得控除額」や「所得控除額」

最初に「給与所得控除額」とありますが、これは給与収入の額によって決まりますのであまり気にしなくても構いません。会社員にとっての経費が引かれていると考えてもいいでしょう。

次に「所得控除額」ですが、ここでは、給与から天引きされている健康保険料や厚生年金保険料、さらに、配偶者や子がいれば一定額が差し引かれますので、その合計額が「所得控除額」として控除されます。住宅ローン控除はここには含まれません。

残った額に税率をかけ所得税額を出す。

「分かりやすく」と言いましたが、すでに、「給与所得控除額」や「所得控除額」で参っている人もいらっしゃるかもしれません。要するに、会社が支払う給与から色んなものを差し引いて税率をかけ所得税額を出す、のです。1年間に支払った所得税額の合計は、年末に受け取る「源泉徴収票」の右端に「源泉徴収額」として記載されています。つまり、皆さんが支払った所得税額は源泉徴収票の「源泉徴収額」を見ればわかります。

住宅ローン控除はどこから差し引くのか?

たとえば、1年間に支払った所得税額(源泉徴収額)が20万円だったとします。この支払った所得税額から差し引かれるのが住宅ローン控除です。既に支払っているので、住宅ローン控除はあとで還付金として戻ってくるのです。
住宅ローン控除額が10万円なら、支払い済みの20万円の中から10万円が支払われます。所得税額から差し引かれる数少ないタイプの控除です。

所得税額より住宅ローン控除額の方が多いと損?

所得税額が20万円で、住宅ローン控除額が25万円なら、20万円しか戻りません。支払っていない税金が戻ってくることはないからです。所得税額が少なければ住宅ローン控除のメリットをあまり生かせないことになりますが、法改正により、引ききれなかった分は翌年の住民税から差し引かれるようになっています。借入金額や支払った税額が少ない場合は引ききれないこともありますが、住宅ローン控除のメリットを生かせる人は多いのも確かです。

「住宅ローン控除は具体的に何を控除されるのか?」まとめ

FP資格の指導もしていますので、簡単に解説することに慣れているつもりですが、これ以上、簡単に解説することはできません。これでも分からなかった、という人は、もっと分かりやすいサイトを見つけるか、私の文章力が向上するのをお待ちください。

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