変動金利の金利推移
金利推移は過去のデータですので、判断材料になるかどうかは微妙です。将来の金利推移を表しているわけではありませんが、現在の金利が低金利なのか高金利なのか、金利上昇傾向なのか、下落傾向なのかある程度の現況を把握することはできます。
変動金利の基準
変動金利は、一般的に短期プライムレートを基準に決定します。短期プライムレートは日本銀行やみずほ銀行などで公開されていますので、いつでも確認できます。なお、都市銀行などでは、変動金利型の基準金利を、「短期プライムレート+1.00%」で設定していますが、ネット銀行などは独自の基準で金利を設定していますので、基準金利はまちまちです。
短期プライムレート
※出典:日本銀行「長・短期プライムレート(主要行)の推移」
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変動金利型を選ばない理由
変動金利を選ばない理由として、「返済額が上がるのが心配」「固定金利型は計画が立てやすい」が挙げられますが、これだけで変動金利型のメリットを放棄してしまっていいのか、全期間固定金利型の利息負担を受け入れてもいいのか、という問題があります。
確かに変動金利型は金利の変動により返済額が上がる可能性がありますが、0.1%でも、1%でも上昇は上昇です。つまり、どの程度まで上がると家計にとってリスクがあるのか、どの程度まで上がると支払えなくなるのかシミュレーションしないうちに全期間固定金利型を選択してもいいのか、という点です。
返済額は、「借入金額(借入残高)×利率」で決まります。順調に返済していれば借入金額(借入残高)は減少しますので、多少、金利が上がっても、返済額に影響しないかもしれません。
決して、変動金利型を勧めているわけではありません。ただ単純に全期間固定金利型を選択すると知らないうちに負担になっている可能性がありますので、固定金利の方が安心だと勧められても、シミュレーションをして確認してから判断しても遅くはないでしょう。
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