住宅ローンの総支払額が少ない方がよいとは限らない場合もある

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一般的には住宅ローンの総支払額は少ない方がいい

住宅ローンの総支払額は、このサイトでは諸費用を含めた総返済額を指すことにしています。金利はもちろん、金額が大きい事務手数料の額で金融機関の差がつきますが、一般的には総支払額は少ない方がいいでしょう。ただ情報サイトを中心に「総支払額が少ない方がいい」ことが前提条件になっており、疑問を挟む余地がありません。住宅ローンには審査がありますので、総支払額が少ない金融機関で借りられるとは限らないですが、そもそも「自分に合った商品を選ぶ」という視点がないため、最も総支払額の少ない住宅ローンを選ぶことを金科玉条としています。

商品販売をしていないファイナンシャルプランナーが持つ強みの一つは、家計の状況やご家族の考え方に合わせたアドバイスができることです。誰もが同じ方向に進んだり、同じ手段を取るのであれば、簡単ですが、そうはいきません。ファイナンシャルプランナーとして独立している方々の記事を読むと、柔軟性が読み取れ、その違いが分かるでしょう。

住宅取得資金を貯めるか借りるかどちらがいい?

大雑把に言うと、支出への対応は貯めるか借りるかの二通です。基本的に借りるより、貯めてから支出した方が利息を支払う必要がないか少なくなり、家計への負担は少なくなります。しかし、すべての支出に対して「貯金」するのは難しいかもしれません。教育費は保険で貯めるが、自動車はローンを利用するなど、様々な場面で使い分けしていると思います。

つまり、頭金を住宅取得資金の2~3割あった方がいいという考え方も納得できますし、たとえ十分な住宅取得資金があっても全額住宅ローンで借り入れた方がいいという考え方も納得できます。基本的には利息の支払額は少ない方がいいため、頭金があった方がいいですが、どの方法がいいかは、家計の状況次第です。個人相談などで、家計に関する相談をしていく中で、長期的な視点で結論が自然に出てくるご家庭が多いです。

総支払額が少なくても借入時の負担が大きい場合は?

上記の表は、ある条件のもとでシミュレーションした場合の利息額と事務手数料の額です。ARUHIと楽天銀行を比較すると、金利が低い分、ARUHIの方が利息額は少なく、事務手数料は2倍ですが、負担は軽いことが分かります。つまり、「35年間の長期」で考えるとARUHIの方がいいでしょう。

しかし実際には、借り入れ時に65万円ほど支払わなければなりません。借り入れ時には他にも様々な費用がかかるため、家計の状況によっては借入当初の支出額を重視した方がいいと判断するケースもあるでしょう。つまり、「現在」で考えると楽天銀行の方がいいという判断も可能です。

重要なことは、常にこのような住宅ローンなどの商品の選択をしているかどうか

今回のARUHIを選ぶか、楽天銀行を選ぶかは人それぞれです。家計を分析した上で選ぶのであれば、合理的な選択をしていると考えられます。しかし、最初からARUHIしかなくARUHIを選ぶのと、楽天銀行との違いを正しく理解してARUHIを選ぶのとでは意味が違うと考えています。様々な場面で、勝手に選択肢を減らされていることに注意しましょう。なお、必ず表のような結果になるとは限りません。比較検討する際には必ず皆さんの条件で試算してください。

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